Diary 雑記

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東京都町田市にあるこの家で迎える4回目の夏である。

でも、来年の夏には、おそらく僕たち夫婦はこの家にはいないはずである。ここは妹夫婦の持ち家で、来年の夏には彼らがアメリカから帰国するからだ(時事通信に勤務する妹の夫は戻って来られないかもしれませんが、妹とその娘、それに黒猫のひかるは帰国する予定です)。

神奈川県平塚市のマンションは人に貸してしまっているから、すぐに戻ることはできない。ということは、どこか引っ越し先を探さなければならないということになる。

さて、どこに移住しよう?

サラリーマンや公務員の友人たちとは違い、僕には通勤の必要がないから、基本的にはどこに暮らしてもいい。外国へ移住することだってできる。

というわけで、少し前まで妻と僕は引っ越し先について、さかんに話し合った。

どこでもいいとはいっても、猫が2匹もいるから外国に移住するのは難しいだろう。それで、まず挙がった候補地は沖縄だった。

沖縄の夏は本州ほどには厳しくない。もちろん、冬はまったく寒くない。物価も家賃も安いらしい。人々も明るくて親切だ。引っ越し先としては、悪くなさそうである。ただ、去年の夏に半月ほど暮らした感じでは、食べ物がかなりアメリカナイズされていて、僕たちにはいまひとつ合わなそうな気もした。

次に妻が「北海道はどうか」と言い出した。候補地は函館か札幌である。

確かに函館は美しい街だった。僕たち夫婦は魚介類に目がないから、新鮮な魚介類が豊富にあるというのも魅力的である。ただ、僕たちは寒さに弱いので、それが引っかかった。

ほかにも中国地方・四国・九州、さらに大阪・名古屋など、さまざまな場所が候補地として挙がった。地方に暮らす読者たちからのメールを読むと、どの土地もそれぞれに魅力的なのである。特に四国の香川県などは、温暖そうで、食べ物も美味しそうで、心が強く動きもした。

だが、いろいろなことを考え合わせると、東京からあまり離れたところは現実的ではないような気がして来た。友人・知人のほとんどは東京とその近辺に暮らしているし、お気に入りの飲食店もみんな東京とその近郊である。出版社もみんな東京だし、土谷正実くんのいる拘置所も葛飾区小菅である(月に一度、東京拘置所に接見に行かなくてはなりません)。引っ越しをするにも、遠いところに行くよりは、近いほうが楽そうである。

というわけで、現在は「町田市周辺」か「湘南地区」で、できれば高速道路のインターに近いところというのが有力な候補地になっている。

引っ越しって、本当に労力がいるので、実は今から気が重い。前回の引っ越しの時には、僕は何もしなかったと妻は怒っているし、確かにほとんどのことを妻に任せきりだったが……それでも、ものすごく大変だったという記憶がある。

いずれにしても、来年の今頃は、すでに別の家に暮らしているのだろう。

新しい土地での、新しい暮らし……確かに引っ越しは面倒だけれど、新しい生活のことを考えると、ほんの少し心が弾んだりもするのです。

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