Diary 雑記

103

たいていは年に2度、時には3度、10日から半月ぐらいの日程で海外に行っていた。

サラリーマンや公務員をしている友人たちには、「大石はいいご身分だなあ」と言われる。だが、日本にいる時の僕は、土曜も日曜も休まず、毎日毎日、働き続けているのだから、それがせめてもの息抜きだったのだ。

けれど、今年は3月に2週間ほどバリ島に行ったのを最後に、どこにも行っていない。2泊や3泊の国内旅行にさえ行っていない。

7月にノルウェージャン・フォレストキャットのノボルがやって来たというのが、僕たちが出かけられなくなった理由である。

今まで旅行の時には、チンチラの「お菊」は平塚の義母に預かってもらっていた。だが、お淑やかな「お菊」はともかくとして、正月に79歳になる義母にノボルの世話は無理だろう。

「お菊」のコーナーでいつも書いているように、このノボルという猫は、信じられないほどほどやんちゃで、暴れん坊で、とにかく、片時も目が離せないのだ。

動物病院にノボルを預かってもらうという方法はある。けれど、10日も半月も、狭いゲージに閉じ込めておくのはあまりにもかわいそうだ。ノボルはとてつもなく活発な猫で、眠っている以外の時は、いつだって落ち着きなく動き回っているのだ(ノルウェージャン・フォレストキャットは、元々はノルウェーの山猫だったと言われています)。

というわけで、ノボルが来てから、僕たち夫婦はどこにも行かない。都内のホテルに1泊2日で息抜きに出かけたことは何度かある。だが、そういう時さえでも、ふだんよりずっと早起きをし、朝食もとらずにチェックアウトし、真っすぐに自宅に戻って来るのだ。

「南の島に行きたい」「マカオのカジノに行きたい」「海外の免税店でブランド物を買いたい」

最近、妻はしばしば口にする。

僕も最近は長いバカンスに出かけたいとつくづく思う。

実はノボルが来る直前に、僕たちは晩秋の国内旅行を計画していた。東京からクルマで出発し、名古屋、大阪、広島、福岡、長崎と、ホテルを転々とし、地元の料理を味わい尽くすという旅である。この旅では四国に渡る計画もあった。

僕は九州にも四国にも中国地方にも行ったことがないから、このクルマでの旅は本当に楽しみだったのだ。広島と長崎では、原爆の犠牲者となった人たちに手を合わせたいという気持ちもあった。

けれど、ノボルが来たことにより、すべてが水の泡になってしまった。

あーあ。次はいつ、旅に出られるのだろう。

アメリカにいる妹が来年の夏には帰国してこの家に戻って来る。そうしたら、妹が猫どもを預かってくれるのではないか……今、僕たち夫婦はそんな淡い期待を抱いているのです。

Diary list

Diary:150〜159
Diary:140〜149
Diary:130〜139
Diary:120〜129
Diary:110〜119
Diary:100〜109
Diary:90〜99
Diary:80〜89
Diary:70〜79
Diary:60〜69
Diary:50〜59
Diary:40〜49
Diary:30〜39
Diary:20〜29
Diary:10〜19
Diary:1〜9
このページのトップへ