Diary 雑記

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5月7日に予定通り、角川書店の編集部に「呪怨 終わりの始まり」の原稿を提出した。とてもハードなスケジュールだったので、本当にホッとした(一時は締め切りに間に合わないかと思ったこともありました)。

この本を書くために、今年のゴールデンウィークは一日も休めなかった。だから、その翌日から、しばらくオフにすることにした。

締め切りの翌日、僕たち夫婦は明るいうちから屋上バルコニーに上がり、肉や魚や野菜を焼き、取って置きのシャンパーニュ(目玉が飛び出るぐらいに高いのです)で乾杯した。

このシャンパーニュは美味しかった。身体の隅々にまで染み渡るかのようだった。

ああっ、幸せだなあ。

しみじみと僕は思った。

そして、明日からののんびりとした暮らしを思って「にんまり」とした。あと数日は、仕事をせずに暮らすつもりでいたのだ。自宅にいながらのバカンスである。

けれど、けれど……その翌日、朝食(我が家の朝食は正午からです)を終えると、何もすることがなくなってしまった。いや、やることはいくらでもあるのだが、本が書きたくてたまらなくなってしまったのだ。

それでも、僕はかねて予定していた通り、植物の植え替えをしたり、剪定をしたり、肥料をやったりした。

ペスパに乗って辺りを走り回りもしたし、妻とふたりで買い物に行きもした。

けれど、そういうことをしているあいだも、何となく落ち着かなかった。

そして、その翌日、朝食が終わると、僕はさっそく机に向かった。数日前までは、あれほど仕事が苦痛だったというのに、仕事をせずにはいられなくなったのだ。

そんな僕を、妻は苦笑いして見つめていた。

「本当に仕事が好きなのね」

妻は言った。

はい。その通りのようです。今では僕にも、定年後のサラリーマンたちが、やることがなくて困るという気持ちがよくわかるのです。仕事はいいなあ。

そんなことを思いながら、僕はきょうも机に向かっております。

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