Diary 雑記

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かつて、川崎市の武蔵小杉にある法政二高という高校に通っていた。

この男子校(来年からは共学になるようです)は三年間、一度もクラス替えがなかった。というわけで、三年間をずっと同じメンバー(50数人)で過ごすことになった。

その頃、僕にはクラス内にとても親しい友人が7人いて、毎日のようにつるんでいた。高校の近くのひとりの家に集まり、こっそりと煙草を吸ったり、お酒を飲んだりもした(犯罪ですが、時効ですよね?)。

僕は今も中学や大学の友人たちと付き合いがある。

けれど、この7人は法政大学の経済学部に進み、僕は文学部に進学したということもあって、高校を卒業後は付き合いがまったくなかった(元徳間書店宣伝部長の木村仁くんも同じクラスで、今も僕の飲み友達ですが、この7人と木村くんは親しくありませんでした)。

時折、彼らのことを懐かしく思い出すこともあった。けれど、もう二度と会うことはないのだろうと思っていた。

そのひとりから、つい先日、僕に36年ぶりの連絡が来た。

驚いたことに、7人は今も頻繁に会っているようで、年に一度はみんなで旅行にも行っているらしい。

僕は筆名で小説を発表しているので、彼らは僕が作家だということを知らなかった。それで僕が「本を書いて暮らしているんだ」と言うと、みんなとても驚き、「会おう」「会おう」ということになった。

そういうわけで、冷たい雨の降る11月の夜、僕たちは桜木町の居酒屋に集まった(ひとりは仕事で、もうひとりは愛人と沖縄に長いバカンスに行っていて来られませんでしたが、ほかの5人は集まってくれました)。

36年ぶりに会う彼らは、すごくおじさんになっていた(人のことが癒える立場ではありませんけど)。

それでも、会えば誰なのかがすぐにわかった。

それはすごく楽しい集まりだった。

大学の同窓会に来るのは女性ばかり(僕は英文科なので)だから、僕も彼女たちの前では多少はかっこつける(「アンダー・ユア・ベッド」の千尋のモデルになった美人も来て、僕の隣に座ってくれますから、かっこうをつけるのは当然です!!)。

けれど、男ばかりは気楽でいい。楽しくて、楽しくて、時間が経つのも忘れた。

当たり前のことではあるが、みんないろいろな人生を歩んでいた。

7人のうちの4人はサラリーマンだが、ひとりは大手製薬会社の執行役員になっていた。

ひとりは横浜で食品の卸し会社を経営していて、ひとりは鎌倉で占いの館の経営をしていた。

ひとりはフリーのデイトレーダーのようなことをしていて、とてつもない富を得ているようだった(愛人と沖縄にいたのは彼です。時間に余裕があるのは、彼と僕だけのようです)。

ひとりは3回の結婚をしていた(昔からハンサムで、今はおじさんですがハンサムでした)。孫のいるやつもふたりいた。

それでも、基本的にはみんな高校の時と、ほとんど性格が変わっていなかった。

ここ数年の僕は妻と飲むことと、ワイン教室のメンバーと飲むことを至上の楽しみにしていた。今後はそれに、法政二高の仲間たちと飲む時間が加わる。

人生も後半に入り、神様から大きなプレゼントをもらったような気がした。

Diary list

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Diary:100〜109
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