Diary 雑記

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一日のいちばんの楽しみは?

そう訊かれたら、「夕食」と答える。

西洋アンティークの店を始めてからの妻は、極めて多忙である。

それにもかかわらず、以前と同じように、毎晩、食卓に手の込んだ料理の数々と、厳選したワインを並べてくれる。

それはまるで、毎晩、レストランにいるようで、その楽しみがあるから、書き続けられると言ってもいいほどである。

では、その次の楽しみは?

そう問われたら、今度は「昼食」と答える。

我が家では朝食はとらないので、だいたいは正午にNHKニュースを見ながら、その日の最初の食事をする。

最近は午前9時前にベッドを出ることが多いから、その時刻にはお腹がペコペコである。

この食事は基本的には和食で(昔は朝はパンを食べ、スープを味わうのが好きでしたが、この15年ほどは白いご飯が大好きになりました)、ご飯は毎日、僕が土鍋で炊いている(土鍋はすごく面倒だけれど、電気炊飯器とは比べ物にならないくらいに美味しくご飯が炊けるのです)。

この食事のために、妻は毎日、丁寧にダシをとった味噌汁を作ってくれる。飽きないようにと、味噌汁の具にもいろいろと工夫を凝らしてくれる。

この味噌汁とご飯だけでも充分なご馳走なのだが、そのほかに手作りの漬け物(冬は白菜漬けですが、そのほかの季節は糠漬けが中心です。僕は醗酵の進んだ酸っぱい漬け物に目がないのです)が毎日、必ず添えられる。

さらに昼の食卓には、毎日、手作りのカレーが並ぶ(妻は毎日、減った分のカレーを足すので、赤い琺瑯製の鍋にはいつもたっぷりとカレーが入っているのです)。

おろし大根(妻の大好物)や納豆(これも妻の好物)、焼き海苔や冷や奴や生卵(僕は昔から生卵が好きなのです)など、朝食の定番も食卓に出される。

それらをおかずに、僕はたいてい大きな茶碗に2杯のご飯を食べる(本当はもっともっと食べたいのですが、あまり食べると午後の仕事中に眠くなったりするので、3杯目はできるだけ控えています)。

この食事の時間は僕にとって(そして、妻にとっても)、至福の時である。

「幸せだ。幸せすぎる」

そんなことを考えながら、僕はもりもりと食べる。

夕食はワインを飲みながらだから、短くとも1時間、たいていはそれより長く食事の時間が続く。

けれど、この昼の食事は15分か20分ほどで終わってしまう(僕は早食いなので、10分ほどで食べ終えてしまうこともあります)。

それはまさに、「あっという間」である。

「あーあ、食べ終わっちゃった」

空になった茶碗を見つめて、僕は毎日、溜め息をつきながらそう思う。

もう一杯、茶碗にご飯を盛り、鍋の中のカレーをかけて貪り食いたい……ほぼ毎日、そんな欲望に駆られる(欲望に負けて、3杯目を食べることもありますけど)。

食後には午後からの執筆のことを考える。

するといつも、気が重くなる(書き始めれば気合いが入るのですが、それまでが毎日、大変なのです)。

それでも、次の食事である夕食を楽しみに、僕は何とか食卓を立つのであります(食事の後片付けは、基本的には昼も夜も僕がやります。と言っても、使った食器を洗浄機に入れるだけですが)。

こんなふうにして、昼の幸せは終わるのです。

さてさて、これを書いている今は、午後7時をまわっています。

すでにお腹がペコペコで、食事について書いていると、唾液が口の中に溢れてきます。

でも、我が家の夕食は午後10時頃からなので、あと3時間ほどこの空腹に耐えなくてはならないのであります(今夜のメインディッシュはグラタンです。それに昨夜の残りのシャンパーニュを飲むのです。わーい!!)。

お腹が空いているせいで、今月はものすごくバカバカしい話になってしまいました。来月はもっと真面目に書きますね。ごめんなさい。

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