Diary 雑記

108:種同一性障害

※音声が出ますのでご注意下さい

たびたび書いてきたように、我が家のノボルはとてもやんちゃで,ふざけてばかりいるオス猫である。彼が考えているのは,たぶん「どうやってふざけようか」ということだけなのだ。

ノボルは一日中、ふざけてばかりいる。そして、一日に何度も「お菊」に飛びかかる。「お菊」を相手にふざけたいのだ。

けれど、「お菊」はきわめてクールな猫なので,ノボルの相手なんか絶対にしない。フーッと威嚇し、ソファの下などに逃げ込んでしまう。

「ノボル、遊び相手がいなくてかわいそう」

妻はしばしばそう言っていた。

そんな時、ワイン教室の友人のひとりであるGさんが、「ノボルくんを連れて遊びに来ない?」と誘ってくれた。Gさんの家には、なんと、猫が10頭と犬が3頭もいるのだ。

神経質で引っ込み思案で,暗くて陰気な「お菊」をそんなところに連れて行ったら、まず間違いなくショック死するだろう。

けれど、ノボルは明るくて友好的な猫だから,たくさんの猫たちに会えて、きっと喜ぶだろうと僕たちは考えた。

というわけで、つい先日,僕たちはノボルをクルマに乗せて、大和市にあるGさん宅にお邪魔した。余談だが,僕たちにノボルを押し売りしたブリーダーは,Gさんの「ママ友」である。

「きっとノボルは喜ぶわね」

クルマの中で嬉しそうに妻が言った。僕もそうなるに違いないと確信していた。

けれど、けれど……そうではなかったのだ。

Gさんの家の10頭の猫の中には友好的な猫も何頭かいて、そいつらは玄関に降り立ったノボルに嬉しそうに近寄って来た。

だが、その瞬間,ノボルは牙を剥き出しにし,歩み寄って来た猫たちを、「フーッ」と威嚇したのだ。

そんなノボルの姿を見たのは初めてだったから,僕たちはとても驚いた。

その後もノボルはとても不安げで,猫たちを決して近寄らせなかった。

いつも「お菊」がノボルにしているように,猫たちがそばにいるあいだずっと、「うーっ」と唸り続けていたのである。

「ノボル、お母ちゃんは見損なったよ。勇気がないのね」

呆れたように妻は言った(妻は猫たちの前では自分を「お母ちゃん」と言ってます)。

でも、Gさんは、「アウェイにしては、ノボルくんは頑張ったほうだよ。普通の猫だったらパニックになってるよ」と、取りなしてくれた。

さて、帰り際にGさん宅の3頭の犬とノボルを挨拶させた(ダックスフンドと、トイプードル2頭)。

すると、また驚くべきことが起きた。なんと、ノボルはその犬たちにキスをしたのだ。そして、まったく恐れることなく,犬たちと仲良くじゃれ合ったのだ。

うーん。猫のことはあれほど嫌がったのに,これはどういうことなのだろう?

帰りのクルマの中で,妻と僕は考えた。そして、こんな結論に達した。

つまりノボルは「本当は犬なのに,神様の手違いで猫として生まれてしまった」のである。

そうなのだ。そう考えるのが,いちばん自然である。ノボルは本当は犬なのである。

というわけで、僕たちは気難しいメスのチンチラ「お菊」と、本当は犬である種同一性障害のノルウェージャン・フォレストキャットのノボルと暮らし続けるのです。にゃーお。

追伸/今回の猫たちの動画は,僕たちの留守中に猫シッターさんが撮影・編集してくれました。

Diary list

Okikusama:150〜159
Okikusama:140〜149
Okikusama:130〜139
Okikusama:120〜129
Okikusama:110〜119
Okikusama:100〜109
Okikusama:90〜99
Okikusama:80〜89
Okikusama:70〜79
Okikusama:60〜69
Okikusama:50〜59
Okikusama:40〜49
Okikusama:30〜39
Okikusama:20〜29
Okikusama:10〜19
Okikusama:1〜9
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