Diary 雑記

112:Oさん登場

  • だらしないなあ
  • ガラス越しのお菊
  • 遊び相手はシッターさん1
  • 遊び相手はシッターさん2
  • あら、可愛い
  • 義姉宅にて1
  • 義姉宅にて2

横浜市の気温が20度近くまで上がった2月の最後の日に、我が家にOさんがやって来た。自宅でノルウェージャン・フォレストキャットなどのブリーダーをしている開業医の奥さん、ノボルの育ての親である(今は自宅に30頭もの猫がいるそうです)。

自分の手を離れた猫に再会するのは、初めてだということで、Oさんもとても楽しみにしているようだった。妻と僕も子猫だった頃のノボルの話を聞いてみたかった。

前にも書いたが、一緒に生まれた9頭の中でいちばん小さくて弱々しかったノボルは、母乳にありつくことができず、餓死寸前になっていたらしかった。もし、Oさんが哺乳瓶で授乳しなければ、ノボルはとっくに死んでいたのだという。

そういう意味では、Oさんはノボルの命の恩人なのでもある(渋る僕たちにノボルを押し売りした人でもありますが)。

「ええーっ、これがあのジャムくんなの!!(ジャムはノボルの幼名です)」

一年半ぶりの再会を果たしたOさんは、感極まったように叫んだ。「ジャムくん、ものすごく大きくなったのねーっ!!」

Oさんは涙ぐんでいた。そんなOさんの姿を目にした僕も、少し目頭が熱くなった。そして、我が家に来た日の痩せこけて弱々しかった子猫を思い出した。

「手もすごく大きいのね。もっともっと大きくなりそうね」

ノボルの手(正確には前足ですね)を握りしめてOさんが言った。彼女はノルウェージャン・フォレストキャットのブリーダーではあるが、ノボルほど手の大きな猫は見たことがないということだった。

けれど、けれど……ノボルの腹部に触れた直後に、Oさんが言った。

「あれっ? この子、太り過ぎですよ。ダイエットさせなきゃダメですよ」

「太り過ぎですか?」と妻。

「ええ。太り過ぎです。こんなに太ったら、将来、足腰を痛めることになります。成人病も心配です。ダイエットさせてください」

その言葉に妻と僕は顔を見合わせた。僕たち夫婦はダイエットするのも嫌いだし、動物たちにダイエットさせるのも嫌なのだ。

もちろん、ノボルはOさんを覚えていないだろう。けれど、もしかしたら覚えているのかもしれないと僕は思った。あの日のノボルは本当に嬉しそうで、ずっとOさんに寄り添っていた。

その日は猫談義に花が咲いた。それはとても楽しいひとときだった。子猫だった頃のノボルの話もたくさん聞いた。Oさん宅にいた頃のノボルは、大人しくて、おっとりとした猫だったようだ(信じられません)。

「ほかの子たちはどうしているのかしら?」

話の途中で、Oさんがしんみりとした口調で言った。ノボルを見ていたら、今までに売って来たたくさんの子猫たちのことを思い出したようだった。

さて、その翌日、Oさんからメールが届いた。そのメールでOさんは、ノボルほど可愛がられている猫は、今までに見たことがないと書いていた(「ちょっと甘やかし過ぎですね」とも書いていた)。そして、また、どこかに売られていったノボルの8頭の弟や妹(ノボルは9頭の中で最初に生まれたので、一応、長男という登録です)のことも書いていた。

「あの子たち、幸せにしているのかしらと思ったら、ちょっと、しんみりしていまいました」と。

それを読んで妻と僕も、ノボルの兄弟姉妹に思いを巡らせた。

ノボルの兄弟姉妹,みんな元気で、みんな幸せになっているといいなあ。

そんなことを祈らずにはいられなかった。

ちなみにOさんによると、ノボルの顔は父親の「キャラメル」にそっくりだということでした。キャラメルは9キロもある巨大猫です。ノボルもさらに巨大化するのでしょうか? ちょっと恐ろしくなりました。にゃーお。

Diary list

Okikusama:150〜159
Okikusama:140〜149
Okikusama:130〜139
Okikusama:120〜129
Okikusama:110〜119
Okikusama:100〜109
Okikusama:90〜99
Okikusama:80〜89
Okikusama:70〜79
Okikusama:60〜69
Okikusama:50〜59
Okikusama:40〜49
Okikusama:30〜39
Okikusama:20〜29
Okikusama:10〜19
Okikusama:1〜9
このページのトップへ