Diary 雑記

115:冷酷な院長

  • アザラシみたい
  • スーパーマン
  • 10歳でも美人
  • 屋上建家の「お菊」
  • 鳥だっ!!
  • 階段の上です
  • このごろ仲良し

4月15日に「お菊」は10歳の誕生日を迎えた。

10歳といえば、もう若いとは言えない。それで動物病院に連れて行き、少し精密な健康診断を受けさせることにした。ついでに、ノボルにも同じ検査を受けさせた。

血液と尿の検査では、「お菊」にはわずかに成人病(成猫病?)の兆しがうかがえるが、たいした問題はないということだった。ノボルに至ってはきわめて健康で、検査結果をどれほど意地悪に眺めても、文句をつけるところはどこにもないようだった。

その結果に僕たち夫婦は棟を撫で下ろした。動物たちは元気なのがいちばんである。

けれど、けれど……問題が何もないというわけではなかった。最大の問題は二頭の体重である。

「お菊」は4.6キロだが、一昨年の7月にノボルが来るまでは、いつも3キロ代の半ばだった。つまり2年に満たないあいだに、体重が1キロも増えたということになる。たぶん、ノボルの餌を食べているせいなのだろう(「お菊」は自分のライトフードは食べず、ノボルの「ロイヤルカナン 胃腸の敏感な猫用」ばかり食べます)。

「人間でいえば、10キロ増ということですよ。これは問題ですね」

メタルフレームの眼鏡をきらりと光らせて、動物病院の院長が言った。

体重の問題は「お菊」に限ったことではなかった。動物病院の院長はノボルの体重が7.1キロもあることを見逃さなかった。

「いくら何でも、7キロは太り過ぎです」

僕たち夫婦を冷たく見つめて院長は言った。

「でも、ノボルの父親は9キロもあるんですよ。ノルウェージャン・フォレストキャットは大きくなるんですよ」

僕はそう言って、ノボルをかばった。

けれど、冷酷な院長は赦してはくれなかった。

「これ以上、体重を増やすと、近いうちに必ず足腰に問題が出てきます。成人病も怖いです」

そして、院長は猫どもにダイエットフードを与えるように命じた。

「メタボリックス」という、ものすごい名前のダイエットフードである。

メタボリックスだって!!

妻も僕もダイエットフードには反対だった。僕たち夫婦はダイエットは嫌いだし、猫どもにダイエットさせるのも嫌なのである。

けれど、冷酷な院長に「猫たちが病気になったり、足腰が立たなくなって苦しむようになってもいいと言うのですか?」と迫られると、反対はできなかった。

そんなわけで、僕たちは「お菊」とノボルにメタボリックスを与えることに同意してしまった。

このダイエットフード、かなり不味いようで、猫たちはどちらも、不味そうな顔をして食べている(どちらも露骨に不味そうな顔をします)。

そんな顔を見ていると、僕たちもかわいそうになる。

それにしても、僕たち夫婦はどちらも痩せこけているというのに、どうして猫どもだけが太るんでしょうね? 困ったものです。にゃーお。

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Okikusama:90〜99
Okikusama:80〜89
Okikusama:70〜79
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Okikusama:1〜9
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