Diary 雑記

128:あれから3年すぎました

  • Y子さん、いらっしゃい
  • 遊んで、遊んで
  • 途中で栄養補給
  • 可愛く撮ってね
  • 尻尾にごはんがついてるよ
  • そろそろ降りようよ
  • もう帰っちゃうの

毎日、日記を書いている。僕は字が極めて下手なのだが、この日記だけは万年筆で書いている。

僕が使っている日記帳は、いわゆる「5年日記」で前年や前々年のその日にあったことが一目瞭然だ。

毎朝、前日の日記を書いたあとで、僕は前年や前々年、3年前のきょうのことを読み上げる。日記の内容の多くはその日の朝食と夕食、それにその日に飲んだワインのことなのだが、妻はその時間を楽しみにしているようだ。

というわけで、昨日、6月29日の朝も僕は日記を読み上げた。3年前のその日は、猫ブリーダーのOさんが僕たちに押し売りするために、ノルウェージャン・フォレストキャットの子猫を無理やり連れて来た日だった。

その日の日記の最後は、「子猫、どうしよう?」と結ばれている。妻と僕は子猫を迎え入れるかどうかで、とても迷っていたのだ。

あの晩、妻は子猫を「顔が琴線に触れない」「ちっとも可愛くない」と言った。

「だったら、飼うのは辞めようか」と僕は応じた。先住猫の「お菊」が子猫に敵意と憎悪を剥き出しにしていたから、もし、子猫が来たら、とてつもなく面倒なことになるのは予想がついた。

でも、翌日、30日の日記を読むと、「朝から夫婦で話し合った結果、子猫を迎え入れることにした」と書かれていた。

その話し合いについては、ほとんど覚えていない。けれど、話し合った末に、僕たちは子猫を飼うと決めたようだ。

その後の日記を読むと、たった3年前のことなのに、あの頃のことが脳裏に鮮やかに甦ってきて、とても懐かしい。

子猫がやって来たのは、3年前の7月4日。妻がさっそく、ノボルと命名した。

「お菊」は猛烈に怒ってノボルに近寄ろうとしなかったので、その晩は妻が「お菊」と寝室で寝、僕はノボルとリビングルームのテラコッタの床に布団を敷いて眠った。

猫ブリーダーのOさんの家で、たくさんの猫たちにモミクチャにされて育ったノボルは、最初、少し戸惑っていた。けれど、僕が布団に横になって「ノボルもおいで」と手招きすると、ノボルは布団の上に嬉しそうにダイブした。そして、信じられないほど大きな音を立てて、ゴロゴロと喉を鳴らし続けたのだ。

きっと愛情を独占できたことが、嬉しくてしかたなかったのだろう。

過去にこのコーナーで書いたように、それからいろいろなことがあった。血便騒動、右後ろ足の亜脱臼(もとくは強度の捻挫)、コクシジウム騒動とコロナウィルス騒動……。

あれから3年がすぎ、たった900グラムだったノボルは8キロ半になった。すごい存在感だ。今ではもう、ノボルのいない暮らしは想像できない。

「お菊」とノボルは、あの頃からは想像できないほど仲良くなった。今も窓辺に並んで横たわり、テラスを眺めている。

「こんな日がくるなんて、夢みたいだね」

妻はしばしばそう口にする。僕も心からそう思う。そして、夫婦ふたりと猫二頭の幸せな暮らしが、長く続くことを願っているのです。にゃーお。

今月も写真撮影はすべて、猫シッターのY子さんです。

Diary list

Okikusama:150〜159
Okikusama:140〜149
Okikusama:130〜139
Okikusama:120〜129
Okikusama:110〜119
Okikusama:100〜109
Okikusama:90〜99
Okikusama:80〜89
Okikusama:70〜79
Okikusama:60〜69
Okikusama:50〜59
Okikusama:40〜49
Okikusama:30〜39
Okikusama:20〜29
Okikusama:10〜19
Okikusama:1〜9
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