Diary 雑記

13:ユリとの再会

  • ユリとの再会
  • 愛しのユリ

nowadaysの第3話で書いた子猫の話を覚えているだろうか?

去年の6月の雨の朝、まだ生きていたピーナッツの散歩の途中、自宅の前の公園で僕たち夫婦が保護したあの子猫である。

いつもピーナッツの散歩のたびに、僕たちにくっついて来た人なつこい子猫だったが、あの雨の朝、大きな木の下で「みゃー、みゃー」と悲鳴を上げていたのである。

あの時、子猫の前足が不自然な形に折れ曲がっているのを見て、どうしてもそのままにしておけなくて獣医に運んだのだが、僕たちにはまだピーナッツがいたから飼ってやることができなかったのだ。

最初の診断では3日間の入院ということだったが、折れ曲がった前足の状態は思ったよりも悪く、結局、10日ほど入院した。

その後、子猫は「平塚のら猫を減らす会」の会員宅にもらわれていき、「ユリ」と名付けられた。とても性格のいい「天使のような」猫で、可愛がられていると聞いて安心していた。

「ぜひ、ユリに会いに来てください」

つい先日、ユリの里親となった人に誘われた。

そんなわけで、妻と僕は胸をときめかせながらユリに会いに行って来た。

「これがユリですよ」

里親さんはソファの上にうずくまった猫を指差した。

これが・・・あのユリ?

にわかには信じられなかった。その猫は僕たちの知っているユリとは似ても似つかなかったのだ。

里親さんの話によると、ユリはその後、3回も前足の手術を受けたそうだ。それでも前足は完治にいたっていないという。それだけではなく、首の状態もよくないそうで、首の手術も3回ほどしているという。さらに、あまり動けないせいか、まだ2才にもなっていないというのに目が濁って視力が落ちているのだという。

ああっ・・・あの頃はいつもピーナッツの散歩について来たというのに。僕たちの前や後ろをぴょんぴょんと忍者のように跳ねまわっていたというのに。まるで全身がバネのようで、命そのものという感じだったというのに・・・。

ソファにうずくまったままのユリを見ていたら、何だか悲しくなってしまった。

妻も僕と同じ気持ちだったらしい。僕たちは何となく無口になって家路についたのでした。

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