Diary 雑記

130:猫二頭の幸せ

  • 真夏の朝
  • 一緒に夕涼み
  • 夜も一緒です
  • こんなふうに寝ます
  • 蝉が気になる
  • かなり仲良しです
  • 一緒に昼寝

8月の最後の日曜日である。間もなく午後6時になる。

日が短くなったせいで、すでに明かりを灯している。

いつものように、僕は二階の書斎で、光文社文庫のWEBサイトで連載中の「その嘘の果て」の執筆をしている(座布団にあぐらをかいて座り、肺魚の水槽が乗っている台に寄りかかっています)。

ふわふわの座布団のすぐ右では、いつものようにノボルが寝息を立てている(「お菊」は寝息を立てませんが、ノボルはスーピーという寝息を立てるのです)。午後のノボルは最近はいつも、執筆中の僕の右にいるのだ。

そして、きょうはあぐらをかいている僕のすぐ前、座布団の隅に、珍しく「お菊」が丸くなっている(狭い座布団の陣取り合戦で、「おしくらまんじゅう」みたいにしています。さっきトイレに行って戻ったら、「お菊」のやつは座布団の中央を完全に占領していました)。

「お菊」はこの時間、たいていはリビングルームで、食事を作っている妻のそばにいる。でも、きょうは妻が出かけているので、ひとりでいるのは寂しくなって二階に上がって来たらしい。

ノボルはもともと寂しがり屋だが、最近はクールだった「お菊」も寂しがりになったようだ。

人と同じで、猫も長く一緒に暮らすと、性格が似てくるらしい。以前のノボルはビクビクしなかったが、最近は恐がりの妻や「お菊」の影響か、少しのことにもビクビクするようになった。

窓の外は小雨で、まだ8月とは思えないほどに気温は低い。肌寒さを感じて、僕は開けたままだった窓を閉めたところだ。

ついさっきまで、ノボルは丸くなり、積んであった数冊の「ナショナル・ジオグラフィック」を枕にしていた。けれど、たった今、姿勢を変え、仰向けになって後ろ足を真っすぐに伸ばし、バンザイをするようにして眠っている。伸ばした後ろ足では、窓ガラスを蹴るようにしている。

その姿は人間のようだ。

「お菊」のほうはそれほど眠たくないようで、さっきまではしきりと体を舐めていた。けれど、今は僕の剥き出しの向こうずねをザラザラとした舌で舐め始めた(僕は短パンを穿いているのです)。

くすぐったくてしかたないが、少しのあいだ、我慢することにする。

いつものように、執筆はかなり難航している。きょうもちっとも書けない。けれど、今は二頭の猫にぴったりとくっつかれて、とても幸せな気分である。

「ノボルを飼ってよかったね」

最近、妻と僕はしばしばそんなことを言い合っている。

「お菊」だけの時も幸せだった。けれど、飼い猫が二頭になったら、その幸せは二倍ではなく、三倍にも四倍にもなった。

最近の僕たちは夕食のあとで、リビングルームの床にじかに座ってお酒を飲んでいる。そんな時、二頭の猫もすぐそばに転がっている。

それは至福の時間である。

あっ、ノボルがまた寝返りをした。

今度は「お菊」が自分のお尻を舐め始めた。

疲れたので、そろそろスポーツクラブに行こうかと思っていたが、もう少しだけ、二頭の猫との幸せを噛み締めながら、「その嘘の果てに」を書くことにします。にゃーお。

Diary list

Okikusama:150〜159
Okikusama:140〜149
Okikusama:130〜139
Okikusama:120〜129
Okikusama:110〜119
Okikusama:100〜109
Okikusama:90〜99
Okikusama:80〜89
Okikusama:70〜79
Okikusama:60〜69
Okikusama:50〜59
Okikusama:40〜49
Okikusama:30〜39
Okikusama:20〜29
Okikusama:10〜19
Okikusama:1〜9
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