Diary 雑記

132:冬の寝室

  • あっかんべーっ!!
  • 頭にネズミが載ってるよ
  • 獲物をくわえて走ります
  • 撮影は僕です
  • ベタベタしないで!!
  • 見て見て、Y子さん
  • 箱入り娘……ではないのですが

11月に入り、いよいよ寒くなってきた。

我が家のベッドはとても寝心地がいいし、水鳥の胸の部分のふわふわの毛だけを使って作った羽毛布団は夏でも冬でもすごく快適だ。

だから、ベッドに入るのは、一日の楽しみのひとつである。

けれど、ここ最近、どうも寝心地がよろしくない。

理由は二頭の猫どもである。

去年もそうだったけれど、いつも階下のリビングルームで眠っていた「お菊」が、ここ半月ほど夜には二階に上がってきて、妻と僕の枕のあいだで眠るようになった。

暖かい頃には寝室の床に転がっていたノボルまでが、ベッドの上に飛び乗り、そこで朝まで過ごすようになった。

去年も書いたが、これはかなり鬱陶しい。

「お菊」がそばにいると、呼吸のたびに口や鼻に猫毛が入る。夜中に突然、激しいクシャミをして目覚めた時には、たいていは口や鼻に「お菊」の毛が入っている。

「お菊」はヌイグルミのようにおとなしいから、まだ許せる。けれど、8キロ半というノボルの重たさは限度を超えている。

去年まで、ノボルはたいていは妻の足下にうずくまっていた。妻は「重たい」「眠れない」と苦痛を訴えていたが、僕に被害が及ぶのは三日か四日に一度ぐらいしかなかった。

けれど、どういうわけか、今年のノボルはほぼ毎晩、僕の足下で眠るようになった(「お母ちゃんのほうに行け」と押しやっても、動こうとしません)。

8キロ半の猫を飼っている人にしかわからないと思うが、これはかなり辛い。

たとえば、広げた足のあいだにノボルがうずくまると、簡単には寝返りを打つことができない。

力ずくでようやくノボルを跳ね飛ばし、何とか寝返りを打つと、今度はノボルは僕の体の上に乗ってきたりする。

仰向けになった腹部や下腹部にノボルが乗ると、お米の袋でも抱いているようで、息苦しくて眠ることができない。

だが、おとなしく寝ているだけなら、まだ我慢ができる。けれど、ノボルはそうではないのだ。

深夜、あるいは明け方に、僕たち夫婦の枕のあいだで、猫二頭による取っ組み合いが始まる(正確には、嫌がる「お菊」をノボルが抑え込んでいる)。

これが始まると、どんなに熟睡していても、絶対に目が覚めてしまう。

つい先日、夜中にノボルが僕の体の上を「のっし、のっし」と歩く感触に目を覚ました(8キロ半の猫は、「のっし、のっし」と歩くのです)。

ノボルは尻尾をピンと立て、仰向けになっている僕の胸の上をゆっくりと歩き、顔を踏んづけ(ひどすぎます)、ベッドヘッドに「えい、やっ」と飛び乗った(重たいので、常に「えい、やっ」なのです)。

「どうするつもりなんだろう?」

眠ったフリを続けながら、僕は薄目を開けてノボルを観察した。

この時、「お菊」はいつものように、僕たち夫婦の枕のあいだで、気持ち良さそうに眠っていた。そんな「お菊」をノボルはベッドヘッドの上から、じっと見つめていた。

ふと時計を見ると、その針は午前4時を指していた。

やがてノボルがプールに飛び込む選手のような姿勢を取った。そして、あっと思う間もなく、眠り続けている「お菊」の体の上に、情け容赦なく飛び降りた。

熟睡している時に、8キロ半に飛び乗られた「お菊」は凄まじい叫びを上げて飛び起きた(当然ですよね)。

けれど、ノボルは手加減なしに、「お菊」の首の辺りに噛み付き、柔道の固め技みたいに「お菊」をがっちりと組み敷いた。

直後に、いつものように二頭の凄まじい取っ組み合いが始まった。

もちろん、眠っていた妻も目を覚まして、「うるさーいっ!!」と叫び始めた。

はい。ここ半月ほど、我が家の寝室ではこんなことが、毎日、毎日、繰り返されているのです。

取っ組み合いのあとでは、布団の上が毛だらけになる。しかたなく、妻か僕のどちらかがコロコロ(粘着性のテープのことです)で猫たちの毛を取り除く。

そうするうちに、眠気はどこかに消えてしまう。

おかげで、僕たち夫婦は完全に寝不足です。

毎日のことなのだから、「お菊」も別のところで寝ればいいと思うのだが、そうはせず、いつも夫婦の枕のあいだにうずくまります。

ということは、案外、「お菊」もこの深夜の取っ組み合いを楽しみにしているのかもしれませんね。

きっと、今夜も夜中に叩き起こされるんだろうな。

まあ、それはそれで幸せな、猫二頭との暮らしなのであります。

にゃーお。

追伸/僕が撮影した一枚を除き、写真の撮影は猫シッターのY子さんです。

Diary list

Okikusama:150〜159
Okikusama:140〜149
Okikusama:130〜139
Okikusama:120〜129
Okikusama:110〜119
Okikusama:100〜109
Okikusama:90〜99
Okikusama:80〜89
Okikusama:70〜79
Okikusama:60〜69
Okikusama:50〜59
Okikusama:40〜49
Okikusama:30〜39
Okikusama:20〜29
Okikusama:10〜19
Okikusama:1〜9
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