Diary 雑記

136:粉もの大好き

  • 中西さん撮影,ノボルの脚
  • 中西さん撮影,ふざけるノボル
  • 中西さん撮影,お澄ましノボル
  • 抱き合う二頭
  • 何がいるの
  • 食卓を歩くな
  • 中西さん撮影,寝起きの「お菊」

かつての妻は頻繁にケーキを焼いた。アップルパイとシフォンケーキ、それにレアチーズケーキは妻の十八番だった。

以前の妻はケーキだけでなく、週に一度はキッシュを焼いた。ケークサレも実にしばしば焼いた(どちらもワインに合います)。

けれど、ここ数年、妻はそういうものをあまり作らなくなった。

妻によれば、その理由はノボルなのだという。

どういうわけか、ノボルは小麦粉が大好きで、妻が小麦粉の袋を取り出すとキッチンカウンターに飛び乗り、小麦粉を食べようとするらしい。それが鬱陶しくて、鬱陶しくて、妻はケーキやキッシュを作る気になれないというのだ。

さて、つい先日、妻はピザを作ると決意した。

「ひとりでは絶対に無理だから手伝って」

そう言われて、僕は妻がピザ生地を作るのを手伝うことにしたのだが、これは本当に大変だった。

ノボルはそれまでソファで眠っていたというのに、妻に命じられた僕が小麦粉の袋を手にした瞬間、なぜか、むっくりと起き上がった。そして、慌てた様子でキッチンカウンターに駆け寄り、9キロ超の巨体を躍動させてそこにポンと飛び乗った。

そんなノボルを無視して、僕は計り(クッキングスケール)に乗せたステンレス製のボウルに小麦粉を入れ始めたのだが……ノボルのやつは、そのボウルに鼻面を突っ込んできたのだ。それだけでなく、小麦粉に噎せてクシャミをし、白い粉を派手に飛び散らしてくれたのだ。

「何すんだ、ノボル。あっちに行け!!」

僕は怒鳴ったが、ノボルはやめようとしない。それどころか、さらにクシャミを続けながらも、なおも執拗にボウルの中に鼻面を突っ込んで来る。

これは鬱陶しかった。本当に、本当に鬱陶しかった。

何とか小麦粉の計量を終えたものの、ノボルは諦めようとしない。

ボウルに水を滴らせている僕と、ボウルの中の小麦粉をこねている妻のあいだにノボルは無理やり割り込み、一塊になった小麦粉を食べようとした(食べませんでしたが、何度かは舐めました。汚いですね)。

妻が小麦粉をこね終えてからも、それを麺棒で伸ばしているあいだも、ノボルは付きっきりである(この時にも何度か舐めてます)。

これじゃあ、妻がケーキやキッシュを焼きたくなくなるのも当然である。

「何でこんなに粉ものが好きなの? ノボルって関西人?」

妻はあきれ顔である。

この日はふたりがかりで何とかピザ生地を作り上げ、ピザが食卓に載った。けれど、それを食べる時にはまた一苦労だった。

テーブルに飛び乗ったノボルが「ピザを食わせろ。一口でいいから食わせろ」と、頭に来るくらいにしつこいのだ(ノボルはパンも好きなので、僕たちは夕食にはパンを食べなくなりました。茹でる前の乾燥したバスタも好きですが、茹でてしまえば食べたくなくなるようです)。

実は、食卓でうるさいのはノボルだけではない。

猫らは二頭ともチーズと生ハムが大好きで、食卓にチーズや生ハムが並ぶと(我が家はワインが好きなので、チーズと生ハムは頻繁に食べます)、テーブルに飛び乗り、「わたしにも食べさせて」「僕も食べたい」とせがむのだ(ノボルはナッツ類とおせんべいも好きです)。

かつて我が家では、夫婦でワインを飲みながら、のんびりと食事を楽しんでいた。けれど今は、猫たちの好物が食卓に載る時には、まずそれを先にガツガツと食べなくてはならない。

あーあ。猫たちがいると、大変だなあ。

そんなことを考えながらも、僕たち夫婦は毎晩、笑いながら食事をしているのであります。にゃーお。

Diary list

Okikusama:150〜159
Okikusama:140〜149
Okikusama:130〜139
Okikusama:120〜129
Okikusama:110〜119
Okikusama:100〜109
Okikusama:90〜99
Okikusama:80〜89
Okikusama:70〜79
Okikusama:60〜69
Okikusama:50〜59
Okikusama:40〜49
Okikusama:30〜39
Okikusama:20〜29
Okikusama:10〜19
Okikusama:1〜9
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