Diary 雑記

147:ノボルがデブでよかった!!

  • 「眠いんだよー」
  • 暇です
  • 妻のスポーツバッグです
  • 体が柔らかいのです
  • 「アップはやめて」
  • いつまで経っても子供です
  • さて、寝よう。

少し前のとても冷え込んだ朝、僕はいつものように、1階のテラスでコーヒーを飲みながら煙草を吸っていた。

その時にはいつものように、ノボルがそばにいた(ノボルは外が大好きで、妻や僕がテラスや屋上に出るたびにくっついてきます)。

寒風に吹かれながらぼんやりと煙草をふかし続けていると、急に背後でノボルの動く気配と、小さな鳥の羽音がした。そして、僕が振り向く前に、僕のすぐ前に鮮やかな緑色をしたメジロが落下してきた(その数日前にも、雨に濡れたテラスにメジロが落ちていました。その時には、僕が近寄ると、ふらふらになりながらもメジロは何とか飛び立ちました。きっと寒さと飢えとで、瀕死だったのだと思われます)。

直後に、ノボルがメジロに襲いかかろうとした。

けれど、デブのノボルは動きが鈍いので(一旦はダイエットに成功しましたが、また9キロ半にリバウンドしました)、僕は反射的にノボルを突き飛ばし、冷たいタイルの上に落ちているメジロを捕獲することに成功した。

メジロの体は温かかった。けれど、その時には、メジロは助からないだろうと思っていた。きっとメジロが致命傷を負っているはずだと考えていたのだ(猫に襲われた鳥は、普通は助かりません)。

だが、室内に戻り、妻とメジロの体を入念に調べてみると、傷のようなものはひとつも見当たらなかった。

見ていなかったので、なぜ、こんなことになったのかは推測するしかないが、たぶんメジロは寒さと飢えでふらふらになっていて、我が家のテラスに落ちてきたのだろう。

それを見つけたノボルが襲いかかったのだ。

幸いだったのは、ノボルがデブで動きが緩慢だったことだ。

さて、野生動物保護センターで野鳥保護の研修を受けたことのある僕たち夫婦は、すぐにメジロを温め始めた(手の温かい僕がメジロを保温しているあいだに、妻がノボルをトイレに閉じ込めました。ノボルは僕の手の中のメジロが欲しくて、大騒ぎでした。一方の「お菊」は、メジロの存在も知らず、二階で眠りこけていました)。

メジロが充分に温まると、僕がメジロのクチバシをこじ開け、そこに妻が数回にわたってたっぷりとハチミツを注ぎ入れた(僕たちはなかなか器用なのです。夫婦の連係もいいのです)。

僕の手の中のメジロはきっと、凄まじい恐怖を覚えていたはずだ。

それにもかかわらず、口の中の垂らされたハチミツを夢中で飲み込んでいた。

体温が上がり、たっぷりとカロリーを得たことにより、メジロはたちまち元気を取り戻した。

「これで大丈夫かな?」

「うん。大丈夫そうだね」

僕たちは交替で、もう一度、メジロの体に傷がないかを入念に確認した。それから、ふたりでテラスに出て(この時はまだ、ノボルはトイレの中でした)、メジロを空に放った。

僕の手を飛び立ったメジロは、すぐ近くの銀杏の枝に飛び移った。

「よかったね」

「うん。よかった」

北風の冷たさに震えながらも、僕たち夫婦は銀杏の枝で羽繕いをしているメジロを、達成感に包まれながら見つめていたのでした。

あのメジロがこの冬を、生き延びることができますように!!

それにしても、ノボルが鈍くて本当によかった。

この朝はふたりで、ノボルがデブであることに、少し感謝したのでありました。にゃーお。

追伸/「お菊」はこの騒ぎをまったく知りませんでした。彼女は本当にぼんやりとした猫です。

Diary list

Okikusama:150〜159
Okikusama:140〜149
Okikusama:130〜139
Okikusama:120〜129
Okikusama:110〜119
Okikusama:100〜109
Okikusama:90〜99
Okikusama:80〜89
Okikusama:70〜79
Okikusama:60〜69
Okikusama:50〜59
Okikusama:40〜49
Okikusama:30〜39
Okikusama:20〜29
Okikusama:10〜19
Okikusama:1〜9
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