Diary 雑記

26:猫の掴み取り

  • 顔のほうが大きい
  • 様子をうかがう
  • 顔だけ出す
  • ようやく出る

さて、寒くなったので、また「お菊」のために巣箱を作ってやることにした。

巣箱といっても、作るのはとても簡単だ。去年も作ったから、コツもわかっている。まず、1ダースのワインが入っていた段ボール箱にガムテープでしっかりと蓋をする。そして、その側面、やや下の方にペーパーナイフで直径10センチ弱の円形の小穴を開ける。

はい。それで完成である。

「お菊」に限らず、すべての猫が、そういう箱が大好きだということは、僕にはちゃんとわかっている。猫というのは、狭くて、暗くて、自分がぎりぎり入れるぐらいの小さな穴の空いた場所が大好きな生命体なのだ。おそらく例外はないはずだ。

ほらっ・・・案の定、「お菊」のやつは、僕が巣箱を作製中から興味津々で、僕のそばからまったく離れず、巣箱が出来上がると同時に中に入ってしまった。

食べられるとも知らず「タコつぼ」に入ってしまうタコと同じ。猫っていうやつは、悲しくなるくらい単純で、画一的な生き物である。

巣箱ができてからというもの、「お菊」のやつは、一日の大半をその中で過ごすようになった。まるで冬眠中のリスみたいである。

「お菊」が喜んでいるのだから、僕も嬉しくないわけではない。だが、不都合なこともある。最大の不都合は、飼い主の好きな時に猫を捕まえられないことだ。

もちろん、巣箱に腕を突っ込んで、力任せに引きずり出そうとしたこともある。だが、巣箱の穴が極端に小さいせいで、猫の協力なしには出すことができないのだ。

つまり、穴の直径が「お菊」の体ぎりぎりなので、たとえ箱の中で猫を捕まえても、そのまま引っ張り出すことが絶対にできないのだ。小さな穴の空いた箱の中のキャンディーの掴み取りと同じ理論である。たくさんのキャンディーを握ったままでは、穴からこぶしを引き出すことができないでしよう?

ブラッシングをしようとする時にも、爪を切ろうとする時にも、耳掃除をしようとする時にも、歯を磨いてやろうとする時にも、シャンプーをしようとする時にも、「お菊」のやつは決まって巣箱に逃げ込んでしまう。そうするともう妻にも僕にも、絶対に「お菊」を巣箱から引っ張り出すことはできない。

そんなわけで、今では段ボールの巣箱は完全に「お菊」のサンクチュアリになってしまった。

畜生。「お菊」のやつ!!

あんまり言うことをきかないと、穴をもっと大きくするぞっ!!

と思いつつも・・・嬉しそうに巣箱にこもっている「お菊」を見ていると、そんなこともできずに困っているのである。

まあ、いいや。今度捕まえた時に、嫌と言うほどブラッシングをしてやる。覚悟しておけっ!! にゃーお。

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Okikusama:40〜49
Okikusama:30〜39
Okikusama:20〜29
Okikusama:10〜19
Okikusama:1〜9
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