Diary 雑記

68:猫語習得

  • 昼寝してました
  • 何も考えていません
  • ハエを発見
  • 階段の手すりの上

この一ヵ月ほどのあいだに、妻は「猫語」を習得したという。猫と会話ができるようになったというのだ。

そんなバカな……。

もちろん、僕は信じなかった。

だが、その話はあながち嘘ではないようなのだ。その証拠に、妻が「にゃー、にゃー」と猫の鳴き真似をすると、「お菊」のやつが、どこからともなく姿を現し、自分も「にゃー、にゃー」と鳴きながら、妻の脚に顔を擦りつけるのである。

暑くなったせいか、最近の「お菊」は一段と怠惰である。たいていは一日中、二階の寝室の床に転がっている。一階のリビングルームから「キクー!! キクー!!」と何度呼んでも、絶対に下りて来ない。

それなのに、妻が「にゃー、にゃー」と鳴いてみせると、なぜか数秒後には「お菊」のやつが「にゃー、にゃー」と鳴きながらリビングルームに入って来る。そして、妻の脚にすりすりと顔を擦りつけるのだ。

試しに妻の真似をして、僕も「にゃー、にゃー」と鳴いてみた。けれど、僕の声には「お菊」はまったく反応しない。妻が「にゃー、にゃー」と鳴いた時にだけ、「お菊」は鳴きながら近づいて来るのである。

妻がいつ、どこで猫たちの言語の勉強をしたのかは知らない。だが、彼女の猫語は「お菊」にだけ通じるのではなく、ほかの猫たちにも通じているようなのだ。

たとえば、散歩の途中で見知らぬ猫に出会う。

そんな時、妻はその猫に向かって「にゃー、にゃー」と呼びかける。すると、不思議なことに、猫は「にゃー、にゃー」と鳴きながら妻に近寄って来るのだ。

それも、一匹や二匹の話ではない。たいていの猫たちは妻の「にゃー、にゃー」に誘われるかのようにやって来て、路上に寝転んだり、妻の脚に顔を擦りつけたりする。少なくない猫たちは、妻の脚に顔や身体を擦りつけながら、ゴロゴロと喉を鳴らしたりもする。

僕も真似をして「にゃー、にゃー」と鳴いてみる。だが、「お菊」と同じように、路上の猫たちは僕のことは完全に無視するのである。

うーん。もしかしたら、妻は本当に猫たちの言葉を習得したのかもしれない。

最近は僕も、そんなことを思うようになったのである。

そんなわけで、僕たちは今日も路上の猫たちと戯れるために散歩に出かけるのです。

いやーっ、猫の話って、いつも本当にバカバカしいものですね。にゃーお。

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