Diary 雑記

76:どうかしてる

  • 雪が珍しいみたい
  • 一日の大半はこんなです
  • 朝の日だまり
  • いつでも眠いようです

「お菊」の行動には理解しがたいことが少なくない。

その筆頭はやはり、小さな黒猫のヌイグルミに対する彼女の接し方である。

今も僕たち夫婦が入浴するのを待ちかねて,「お菊」は一階のリビングルームに下りて行く。それまではたいてい寝室で眠っているのに、僕たちが二階にある浴室に入った瞬間に階段を駆け下りてリビングルームに向かうのである。

ドドドドドという足音。そして、直後に,「にゃーお!! にゃーお!!」の独唱が始まる。それは家中に響き渡るような大声である。

最初は一階から響いていたその声は,徐々に二階に近づいて来る。

「にゃーおー!! にやーーーおーーー!!  にゃーーーーーおーーーーー!!」

「お菊」の声だとはわかっているのだが、それは何度聞いても、ぞっとするような不気味な声である。

だが、しばらくすると、その声はぴたりと止む。そして、僕たちが浴室から出ると,ドアの前に黒猫のヌイグルミが落ちている。「お菊」はいつの間にか一階に戻り,リビングルームのソファなどでくつろいでいる。澄ましたその顔は、まるで他人事である。

読者のみなさまから、この「お菊」の奇妙かつ不可解な行動について、さまざまな意見をいただいているが、どれもしっくりとは来ない。

さて、つい先日,クルマで外出する妻を僕はガレージまで送って行った。そして、自宅に戻って来ると,ドアの向こう(家の中)から「お菊」の声が聞こえた。

「にゃーおー!! にゃーーーおーーー!! にゃーーーーーおーーーーー!!」

僕はこっそりと庭にまわり,窓から「お菊」の様子をうかがった。

すると「お菊」は、鳴きながら棚に飛び乗り,そこにあった黒猫のヌイグルミに噛み付いていたのである。さらに、黒猫のヌイグルミを振り回しながら大声で鳴き続け,ヌイグルミを遠くに放り出し、それにまた襲いかかって狂ったように鳴き続けているのである。

「にゃーーーーーおーーーーー!! にゃーーーーーおーーーーー!!  にゃーーーーーおーーーーー!!」

その時の「お菊」の顔はハンニャのように歪んでいて,完全なトランス状態に見えた。僕が窓の外からのぞいているのに、そのことにも、まったく気づかないのである。

僕は窓を外から,コンコンと叩いた。

その瞬間,「お菊」は口にくわえていた黒猫をぽとりと落とした。

そして、かなり恥ずかしそうな顔で,ガラスの向こう側にいる僕を見つめた。

さて、「お菊」のこの行動は何なんでしょうね?

彼女とは長い付き合いになりますが,僕たち夫婦にはいまだにわからないことだらけです。にゃーお。

Diary list

Okikusama:150〜159
Okikusama:140〜149
Okikusama:130〜139
Okikusama:120〜129
Okikusama:110〜119
Okikusama:100〜109
Okikusama:90〜99
Okikusama:80〜89
Okikusama:70〜79
Okikusama:60〜69
Okikusama:50〜59
Okikusama:40〜49
Okikusama:30〜39
Okikusama:20〜29
Okikusama:10〜19
Okikusama:1〜9
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