86:メダカ発見!!
半年ほど前から小さな水槽で数匹のメダカを飼っている。妻が「メダカを飼いたい」と言いだしたからである。
飼ってみると、メダカって、なかなか可愛い。餌をやると、すぐに水面に浮き上がって来るのも可愛い。よく見ると、1匹1匹が微妙に違うのも可愛い。
そのメダカであるが……これまでの「お菊」は、メダカが泳ぐ水槽に関心を向けることはまったくなかった。つまり、「お菊」とメダカの関係は良好だったのだ。
けれど、今朝(1月4日の朝)、9時半過ぎに目覚めた僕が一階のリビングルームに下りて行くと、なぜか、メダカの水槽の前に「お菊」のやつが座っていた。
僕は猫の行動になんか関心がないので、完全に無視していた。
「どうせ、すぐに飽きるでしょう」
妻は言った。
僕もそう思った。
だが、それから6時間半が過ぎた今も、「お菊」は同じ場所にいる。水槽の前にうずくまり、ずーっとメダカを見つめているのだ。時々は前足で水槽を撫でたりもしているのだ。
「食べる気かしら?」
メダカたちの飼い主である妻は、「お菊」のあまりのしつこさに、少し不安そうだ(うんことおしっこをしに2階のトイレに行った以外は、「お菊」はメダカ水槽の前から動きません)。
「まさか……食べたりしないだろう」
僕はそう言って笑った。
だが、チャンスさえあれば僕は「お菊」がメダカを捕まえて食べるだろうと思っている。中学生だった頃、庭で大切に可愛がっていた錦鯉を野良猫に何匹も捕られたことがあるのだ。
幸いなことに、我が家のメダカ水槽には蓋が付いている。「お菊」は不器用なので、今のところ、この蓋を開けることはできないようである。
だが、いつかは蓋を開ける方法を見つけないとも限らない。そして、水の中に前足を突っ込み、メダカを捕獲するかもしれない。
バカに見えても、猫はなかなかずる賢い生き物でもある。
そんなわけで、きょうの僕は「お菊」の行動を注意深く見つめているのである。
それにしても、6時間半も、ただただメダカを見つめているなんて……猫って、ムダな時間の使い方をする生き物ですね。
さて、写真のティアラは元旦に義姉からプレゼントされたものです。あまりに似合わないので、笑ってしまいました。にゃーお。