Diary 雑記

95:二次元の猫と、四次元の猫

  • ノボルは菊が好き
  • 寝相が悪いです
  • 最近のお気に入り
  • 過激な愛情表現
  • 二階の出窓にて
  • 2頭とも階段好き
  • 尻尾が太くなりました

8年前、「お菊」を買った時、猫を飼ったことのない僕たち夫婦にペットショップの店員が言った。

「二次元でしか動かない犬とは違って、猫は三次元ですからね。それだけは気をつけてください」

猫は三次元。

それはつまり、猫は高いところに飛び乗るという意味だったようだ。

そんなわけで、「お菊」が我が家にやって来た時には、僕たち夫婦は「猫は飛ぶ」「猫は飛ぶ」と自分たちに言い聞かせ、「お菊」の上下運動をひどく警戒したものだった。

けれど……どういうわけか、「お菊」は飛ばなかった。まったく飛ばなかった。犬と同じように、というか、亀かカタツムリみたいに、床をもそもそ、のろのろと歩くだけだったのだ(「お菊」は本当にスローモーな猫です)。

そういう意味では、「お菊」は二次元の猫だった。

では、ノボルはどうなのか?

前にも書いたように、我が家に来て早々に、ノボルは110センチも高さのあるキッチンカウンターに飛び乗り、重たい鉄製の扇風機を抱いて床に転落して怪我をした。

これは僕たちの不注意だった。「お菊」で油断していた僕たちは、「猫は飛ぶ」という基本的なことをすっかり忘れていたのだ。

その後も、ノボルは120センチほどの高さにある肺魚の水槽の上に飛び乗ったり、150センチを超える冷蔵庫に飛び乗ったり、ほぼ垂直に掛けられたロフトに通じるハシゴを昇ったりしている。

つまりノボルは三次元の猫だったのだ。

けれど……最近は、「あれっ、こやつ、四次元から来たのか?」と思うようなことがしばしばある。

つまり、こういうことだ。

二階で激しい物音がしたので、僕は慌てて様子を見に行く。すると、ノボルが嫌がる「お菊」にのしかかっている(すでにノボルの体重は「お菊」に近くなりました)。

「やめろ、ノボル!!」

そう言って、僕はノボルを「お菊」から引き離す。

「少しはおとなしくしろ」

そう言い聞かせて、階下に下りる。すると、そこに、二階にいたはずのノボルがいるのである。

むむむっ……分身の術か? それとも、ノボルは2匹いるのか?

これは僕だけの体験ではなく、妻もしばしば経験しているようだ。

「あれっ、ノボル、今まで上にいたじゃない?」

妻はいつもそう言っている。たった1分前にも、嫌がる「お菊」を追いかけて二階に駆け上がっていったはずのノボルが、妻の横で餌を食べていて「どうしてここにいるの?」と、妻に訊かれていた(話しかけられると、ノボルは必ず返事をします)。

同時にふたつの場所に出現するだけでなく、ノボルは飾り棚の上の置物などを床に落として割ったり、観葉植物の土を飛び散らせたり、僕の机の上を滅茶苦茶にしたり、花瓶から花を引き抜いたり、「お菊」の餌を一粒残らず食べてしまったり……悪いことばかりしている。

そのたびに、妻と僕は大声で「ノボル!!」と叱っている。

最近は窓を開けているから、その大きな声は近所に丸聞こえになっているはずだ。

近所の人たち、どう思っているのかな?

ノボルという名の悪い甥っ子が我が家に遊びに来ていると思っているのか……僕たち夫婦がノボルという名のやんちゃな養子をもらったと思っているのか……とにも、かくにも、四次元猫との暮らしは大変なのです。にゃーお。

追伸/みなさまから「ハンサム」と言っていただいたノボル、最近はおもろい顔になって来ました。

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Okikusama:1〜9
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