Works 作品紹介

殺人鬼を飼う女 新作

角川ホラー文庫
2010年11月25日発売
定価(税別):705円

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殺人鬼を飼う女

主人公の京子は30歳。彼女はパリのビストロで一緒に働いていた友人の谷口と、東京郊外でビストロを経営している。谷口がシェフで、京子がギャルソンだ。

オープンから一年が過ぎ,最初は苦しかった店の経営もようやく軌道に乗り始め、彼女の人生はうまくいっているように見えた。

けれど、京子には人には言えない悩みがあった。幼い頃に義父から受けた性的虐待のせいで、彼女は多重人格(解離性同一性障害)となっていたのだ。

レズビアンで親友のナオミ、暗くて陰鬱なシノブ、明るくて元気なハルちゃん、淫乱で奔放なユカリ、そして、そのほかにも……京子の中には何人もの人格が棲んでいた。

今,京子には好きな人がいた。ビストロに通って来る常連客のひとりの田島という男だった。ある日,京子は田島から愛を告白される。けれど、京子には田島の気持ちに応えられない理由があった。

そう。京子と付き合うというのは、とてつもなく危険なことなのだ。彼女の中には,京子が不幸になることを願っている殺人鬼も棲んでいるのだ。そして、おそらくその殺人鬼は,京子の愛する男を殺そうとするはずなのだ。

思えばこれまでにも、京子の周りでは何人かの人々が不可解な死を遂げていた。

「彼らを殺したのは、わたしなのかもしれない……もし、田島さんと付き合えば,わたしは彼を殺してしまうかもしれない」

そう思いながらも,京子は田島に惹かれていく気持ちを抑えることができない。そして、そこから新たな悲劇が生まれていく。

角川ホラー文庫からの22冊目の本になります。

今回は、フランス人の父と日本人の母をもった美しい女性ギャルソンを主人公に,多重人格を一人称で書くということに挑戦してみました。ワインソムリエの安藤文隆氏の協力を得て,サスペンスホラーとしてだけではなく、ワイン小説としても読めるように努力しました。

みなさま、ぜひ、手に取ってみてください。

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