Works 作品紹介

エクスワイフ 絶賛発売中!

光文社文庫
2012年1月12日発売
定価(税別):571円

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エクスワイフ

連作短編集「60秒の煉獄」を別にすれば、僕の初めての短編集です。

まず「オカメインコ」。これはもう若くない娼婦の夏至の日の一日を描いたものです。3人の男たちから激しく執拗な陵辱を受ける娼婦の、ちょっと切ない物語です。僕の妻は、「この短編集の中でいちばん好きだ」ということです。

次は「ワインの味が変わる夜」。お互いに求め合っているにもかかわらず、不自然な形でしか愛し合えない医師とその妻との話です。大石圭版「眠れる美女」という感じですね。僕には珍しく、少しユーモラスな作品です。

3作目は「拾った女」。これは僕の長編、「死人を恋う」の元となった短編です。この作品を執筆中に、「死人を恋う」がひらめきました。

4作目は「夫が彼に、還る夜----。」。これも夫婦を題材にした官能小説です。「特選小説」の編集長から、「夫婦を描いた官能小説はほとんどないので、ぜひ、夫婦を題材にしてください」と依頼されて書きました。

5作目は「愛されるための三つの道具」。これはかつて「特選小説」に「三種の神器」というタイトルで書いた三部作の官能短編小説です。三部作の最後の「ヴァギナ」は、特に評判が良かったようです。

6作目は表題作の「エクスワイフ」。タイトルの通り、元妻への夫の異常な思いを描いた官能短編小説です。別れた妻を金で買おうとする男の倒錯した心理をご堪能ください。

7作目は「摩天楼で君を待つ」。もしかしたら、この短編集の中で、もっとも純文学的な作品かもしれません。若い愛人との情事に溺れながらも、死んだ夫のことを思う中年女性を描きました。

そして、最後は「杏奈という女」。ニューハーフと結婚しようとする男の話です。これはこの短編集のために書き下ろしたものです。この短編のラストシーン、僕はかなり気に入っています。物語の舞台はバリ島です。

この短編集は異端の作家である大石圭のエッセンスのようなものです。ご堪能いただければ幸いです。

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