Works 作品紹介

躾けられたい 絶賛発売中!

TO文庫
2013年5月1日発売
定価(税別):571円

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躾けられたい

主人公は19歳の女子大生、水沢琴音(みずさわ・ことね)。

新潟で教師の両親の長女として生まれ育った琴音は、昔から生真面目な性格で、中学でも高校でも学年でいちばんの優等生だった。

新潟で暮らしているあいだずっと、自分を所有物のように支配していた両親を、琴音はとても鬱陶しく感じていた。それで、大学生になり、東京でひとり暮らしを始めた時には、両親と離れられて心からホッとした。

だが、東京に来たからといって、何かが変わったわけではなかった。

真面目だけが取り柄で、口べたで、引っ込み思案で、化粧にもファッションにもまったく興味がなかった琴音には、恋人どころか男友達さえできなかった。

そんな生活が一年ほど続いた時、琴音はひとりの男と出会った。琴音がアルバイトとして勤務を始めたワイン輸入販売会社の経営者で、16歳上の白石周平だった。

琴音は週末ごとに、百貨店のワイン売り場やワイン専門店に行き、周平とふたりでワインの試飲販売の仕事をした。琴音にとって、それはとても楽しい時間だった。

そんなある日、周平が琴音に言った。

「僕は君を躾けたい……」

恋愛経験が一度もなく、まだ処女だった琴音は、その言葉にひどく戸惑い、ためらった。

けれど、性的な好奇心が、その戸惑いやためらいを抑え込んだ。

「いいわ。わたしを躾けて」

琴音は言った。そして、その日から、周平による琴音への「性の躾」が始まった。

飴と鞭による厳しい調教の中で、まるで芋虫が蝶へと変わっていくように、琴音は一日ごとに変わっていった。

変わっていく……彼によって、わたしは変えられていく……本当の自分に戻っていく……。

琴音はそれをはっきりと感じた。そして、それを嬉しいと思った。

周平のために、もっともっと変わりたいと思った。

そう。いつの間にか琴音は、16歳上の妻子持ちの男を愛していたのだ。

けれど、ふたりを待ち受けていたのは、とても残酷な運命だった。

かなりエロティックで、ちょっぴり悲しいラブストーリーです。

「躾けられたい」は、かつて角川書店で僕の担当をしてくれていた編集者であり、長年の友人である本田武市さんが創刊したTO文庫のために、全力投球で書き下ろしました。

みなさま、ぜひ手に取ってください。

表紙の今野杏南さんの写真は、この本のために撮影されたものです。

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